VODでイーオン・フラックスを見ました。
イーオンて言ってもショッピングセンターとは関係ないです。
主人公のシャーリーズ・セロン演じる暗殺者の名前です。
りドリー・スコット監督のブレード・ランナーを彷彿とした作品でした。
自分の記憶は
アイデンティティーは本当に自分のものなのか?
みたいな。
で、そう言われれば映画の中の人物も、その上見ているこっちの方ですら、何も確かなものはないような気がしてきます。
「百億の昼と千億の夜」みたいに、与えられた夢をポッドの中で見ているのでないと言う証明は誰にも出来ないわけですから。
私達の体験すること、感じる感情、その全てが電脳の電気反応でないと誰に言えるでしょう(いやだいやだ)
見終わったとき、もうすっかりソファーで寝てると思った母が、
「まぁ、色々考えますわなぁ~。
パーちゃんだって色々考えてるんだから。」
と、ぼそっと感想をつぶやきましたよ。
そう、パーちゃんにだってちっさいけれど精巧なメモリーとかCPUが搭載されていますよ。
し、しかし、映画の中の真剣な人々とパウリーを比較する母。
なんだかスゴイ;;
あ~横道それましたが
人間は何処から来たのか、何のために生きているのか。
人間らしい感情を取り戻したいと言って泣いたイーオンが可愛かったです。
取り戻したいと言って泣く感情そのものが人間らしいではないですか。
それすらも気付かずに日々に埋没とかしてしまうこともあるでしょうよ。
ま、私はパウリーがいてくれればかなり幸せなのですが。
(って、これのどこが映画の感想?)
この手の映画の結論は、閉じ込められた世界から、未知の、でも自然の森に溢れた外に飛び出して、あとは見る人のご想像に任せます、で終わるんですよね。
区画整理された未来都市から思い切りヨーロッパの太古の原生林みたいな場所へ回帰する。
でも、この映画はイーオンと恋人の二人の問題にとどまらず、町中の人々(残された全ての人類)が自然に受胎能力を回復して森に行くんだろうなぁ、と言う…展開。
不妊治療を研究していた議長の努力や弟の苦しみがあっけなく無駄に!
悩んでたってなるようになるんかい!お気楽だな!と言う、人生なんか取り越し苦労だよ♪とでも言うのでしょうか?
でもセロンは美しかったし、頑張っていましたし。
こうしてアンジェリーナやミラ・ジョボビッチの後に続くのでしょうか。
未来都市の光景は私が良く夢で見る未来都市そっくりで驚きました。
あの町でその他大勢として殺されてたりしてそうです;;
監督さんはKUSAMAって日系人らしいです。
ブレードランナーの監督リドリースコット。
新しいところでキングダムオブへブン。
あれは史実に基づく作品と言いながらもとってもブレード…の続編ぽかったです。
あんまりいい加減なことを言うといけないのでまた再度見てみよう。
スポンサーサイト