昨日の料理教室の帰り,電車に座ってたら一人の老人が私の前に立たれたので座席をお譲りしました。
二駅過ぎた頃、その人の隣が空き、隣り合わせに座りました。
「ありがとうございました。」
やせた小柄な男性は真っ黒なスーツで、法事かと最初思いました。
80歳は過ぎたてると思われました。
「今日はお出かけでしたか。」と話しかけるとその方は少し嬉しげに
「今日は陸上大会の表彰式で賞を授与してきました。」とおっしゃいます。
何でこのおじさんが?と思って聞いていると、
「私昔世界大会で6回優勝して二回世界記録を出したんですよ。」と。
ちょっとビックリしながらお話を聞いていました。
電車はうるさいし,その方の滑舌も少し聞き取りにくかったのですが図々しくお名前を聞くと「田茂井さん」だそうです。
今日は一人のお家に帰ったら自分でご飯を作るのだとおっしゃってました。
表彰式の後で大変だな~と思い、母と晩ご飯にしようと大丸で買ってたお弁当を一つ差し上げました。
その方が世界記録うんぬんの話をされる前から何となく、このひざに乗せてたお弁当をプレゼントしたくってウズウズしてました。
本当に不思議なくらい初めてお顔を見た時からそうしたかったのです。
要は、ものすごくチャーミングなお方だったのです。
家に帰ってその話を母にすると,最近はお年寄りの大会もよくあるんだよね~、とどこかのゲートボール大会みたく思ってる様子です。
なので田茂井さんを検索してみたら…なんとちゃんと見つかったのでした。
wikkipediaに田茂井さんはいた!(笑 以下転載
田茂井宗一さん
1949年の日本陸上競技選手権大会で5000mと10000mの2冠を達成した。5000mでは翌1950年にも優勝している。1951年にはニューデリーで開催された第1回アジア競技大会で10000mで金メダル、5000mでは銅メダルを獲得した。同年の福岡国際マラソンでは、初マラソンに挑戦し折り返し地点でトップに立っていたものの拝郷弘美に敗れている[2]。
現在はマスターズ陸上の選手として活動している。明るく優しい87歳の方でした。
素敵な話も聞かせて頂いて、とても心励まされたのでした。
私も生涯現役でいたいです(何の?^^;)
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