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箱舟じゃないけれど種類は多いよ

11 10, 2005
 生まれてからこの方、我が家でペットのいない状態は考えられないほど、我が家にはいつも何かがいた。
シャツのおなかを子犬で膨らませて帰ってくる父親。
見境無くカエルをとってきたり犬や猫を拾う長女。
悲鳴を上げる母親(そして動物にならされる。)
世話はしないけど可愛がる妹。
勝手に伝書鳩を連れてくる親戚。
九官鳥をくれる父の取引先・・・・。

雑種の犬、猫、シーズー、シャムネコ、チンチラ、ハムスター、ひよこ(から鶏に成長)、カブトムシ、鈴虫、文鳥、亀、団子虫、熱帯魚、金魚、ザリガニ、ヤドカリ。
入手可能なその辺の生き物すべて家で飼ってみた、と言った履歴が残っている。

 一昨年までもシーズーのモップとチンチラのプリンが共に16年我が家で暮らしていた。
そして似た時期に息を引き取った。
ぽっかり穴が開いたようで、しばらくは二匹を思い出してはため息だった。だが長年ペットと暮らしてきた我が家で動物がいないと言うのは異常事態だった。
嫁に行った妹までが、「お姉ちゃん、何か飼ってよ。ここに帰ったときにワンちゃんとか抱っこしたいよ。子供達にも動物と触れ合わせてやりたい。」と言う始末。
あったかなモコモコとしたものと触れ合う幸せをしってしまった人間は、動物抜きの生活など出来ないのかもしれない。

 セキセイインコのアイスバーグさんを買ってから二日目に母が妹に電話した。
「ふふふ、スミレ(仮名)ちゃん、我が家に家族が増えましたぁ~♪」
ペットを再び飼う事に反対だったくせに、いざアイスが来るとうれしそうに報告する母。
「えっ、何何?」興奮する妹。
「セキセイインコ。」
「え~~~~~~~。犬飼ってよ!」

妹のがっかりした声は私にも聞こえた。
あいにくだがインコだ。
私が電話に変わる。
「ンもぉう~~~~テンション下がったわ!」
インコでとさかになっている。
「何よ、悪い?」
「お姉ちゃん、インコでその、満足できるの?頼りなくない?」

絶対言われると思った言葉だ。私自身も飼うまではそう思っていた。
でも私はもうすっかりアイスバーグさんの魅力のとりこだった。
「インコってこんなに可愛いって知らなかったよ。」
「ええええ~~~~名前は?」
「アイスバーグさん。」
「アイスバーグ?」
「アイスバーグさん。『さん』が付いて正式名称だからね。」
「へぇー。」
「ほら、子供達にもアイスさんの可愛い声を聞かせてあげるよ。」
電話越しに代わる代わるアイスバーグさんのピヨピヨと言う声を聞かせる。
「かわいい~~~!!」
「かわいい~~!ちょっと、もっと聞かせてよ!」
兄弟で受話器の取り合いになっている。
妹まで可愛いと言い出す。
三人はだんなさんをマンションに置いて、週末アイスバーグさんに会いに行くと約束した。

そうだ。セキセイインコと言えば小学校の頃の友人宅でインコを20ッ羽くらい飼っている友達がいたな。友達が、ではなく彼女のお父さんが面倒見てたが。
そんなに増やしたくなるほど可愛いものなんだろうかと、不思議だったが、今なら少しはわかる気がする。

しかし、まあ「えにし」と言うのだろうか。
可愛さで買ったと言うよりは、ふと先に頭に名前が浮かんでしまって、この子は我が家に来るんだ、とそんな気がしたから、と言う理由で飼う始まり。そんなのもありなんだな。家族全員に暖かく歓迎されたアイスバーグさんだった。
iceberg.png

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Author:理恵
2005年10月10日生まれのパウリー(JRT)とやっぱり2005年10月生まれのセキセイインコ・アイスバーグさん

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